けーはち

ゴジラvsコングのけーはちのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
3.6
・コングが護衛艦隊の上を八艘飛び、高層ビル街をパルクール!
・極彩色の電飾が光る香港の街を切り裂くゴジラの放射熱線!
・ゴジラの背ビレの手斧で古代遺跡起動!
・ゴジラが放射熱線で地表から地球内部の空洞まで貫通!
・真の敵の乱入に対してゴジラ&コングがツープラトン攻撃!
あたりのビジュアルがガンギマリで大爆発。一方で人間ドラマ的には「地球空洞説&陰謀論は真実!」と初っ端から雲行きが怪しく、クライマックスで「メカのハッキング失敗➜コンソールに酒ぶっかけてメカ停止!」とか完全に酔いが回った状態で書いた脚本で、思考停止バカ映画としての完成度が高い……ハズだったのだが、コロナ禍を経て陰謀論が猖獗を極めた2021年、こちらバカ映画でござい、どうぞギャハハとご笑覧ください、と提供されると、なかなか複雑な感触だったのは記憶に残っている。

モンスターバースの連続性を見るとゴジラKOMの宗教的熱狂にも似た芹沢博士の自爆からの怪獣王ゴジラの威厳は何処へやらの腕白ぶり。ただカラッとした怪獣プロレス映画に舵を切ったのは総合的には正しいような気もするな。