薄っぺらい。こんな映画にストーリーを求めるのは間違ってるって分かっているんだけど、熱くはなれない。
まず、ゴジラが生物として魅力に欠ける。動きが軽すぎる。鼻息もＳＬみたいでダサい。理性や感情があるような行動のせいで、理想とするゴジラ像とはかけ離れている。メカゴジラに到っては、トランスフォーマーじゃん。
タイトルだってゴジラＶＳコングとか謳っているくせに、結局第三者の登場で決着はお預け。肝心のバトルシーンはただの馬鹿騒ぎドッカンバトルで消化不良。迫力はいうほど感じられなかった。
一番は人間パート。どいつもこいつも危機感が全く感じられず、判断が遅い。子供以外はみんな悪に見える。思っている通りの展開になりすぎて、面白みはゼロ。
味気ないデカ盛り料理じゃなくて、もっと食材を活かした丁寧なモノで空腹を満たしたいと思えるような作品。他の映画が如何に創り込まれているか改めて考えさせてくれるため、相対的に他の評価を上げてくれるヒール的立ち回りの一本、と捉えたらマシに見える。
