賛否が分かれているのも納得ですが、個人的にはとても面白かったし大好きな作品。バラバラの時系列、つぎはぎの場面構成も好き。
偏見にまみれたクソ社長&クソ専務にムカつきまくって思わず何度か前の席を蹴り飛ばしそうになりました(笑)都心から離れた田舎の、独特な閉塞感、嫌な感じも相まって、不快指数が半端ない。
女であるというだけで、生きづらいこと、不自由なことがまだまだ日本にも沢山あって。不快なまでに女子の生きづらさ・不自由さをとことん描写しながらも、最終的に『全ての女の子は幸せになるべき』というメッセージに繋がる、全ての女性に向けた応援歌のような作品でした。
女子高生ギャングはこの作品におけるファンタジー的な要素。本作ではムカつく男性たちへの素敵な『復讐』のハウツーが語られるわけですが、ファンタジーの世界の中でぐらい、あんな風に思いっきり『復讐』したっていいよね。どこかで「男に振り回されてしまった春子・愛菜世代に次ぐ、男に弄ばれない次世代女子の象徴が女子高生ギャング集団なのでは」という感想を見かけて、とっても納得しました。
私自身もきっと「行方不明」になっている場面がたくさんあって。自分がちゃんと存在して楽しく過ごせるところで、そういう仲間や相手を思いっきり大切にして、幸せに暮らすことが一番。
本作でも山田真歩さんの上手さが光ってました。今年はヒメノア〜ル、永い言い訳など、色んな作品ですごく良い脇役を演じてらして素晴らしい。あと、高畑充希の頭の弱そうなギャル役もほんとに上手かった〜…！
