福福吉吉

キングスマン:ゴールデン・サークルの福福吉吉のレビュー・感想・評価

4.0
◆あらすじ◆
エグジーは諜報機関キングスマンの一員として働いていたが、かつての候補生のチャーリーに襲われる。難を逃れたエグジーだったが、その後、キングスマンの基地やメンバーが大々的な襲撃を受けて、壊滅してしまう。生き残ったエグジーと補佐役のマーリンは助けを求めてアメリカに渡る。キングスマンを襲撃した組織の正体とその目的を暴き、阻止するためにエグジーは追う。

◆感想◆
「キングスマン」(2014年)の続編となり、前作を観ておいた方がより本作を楽しめると思います。

ストーリーのテンポは良く、アクションの多彩さと謎の組織「ゴールデン・サークル」のユニークで過激な悪事が目を惹き、また、個性的な登場人物たちの行動で楽しさを感じさせており、最後まで時間を感じることなく観ることができました。

ストーリーとしては謎の組織「ゴールデン・サークル」との戦いが展開していく中で、特別な人物が登場して人間ドラマの部分を絡めることで琴線に触れるように演出しており、その人物が出てからの盛り上がりが良かったです。

エグジー(タロン・エガートン)は前作から1年経過しただけで、成長らしい成長はないのですが、情にもろくてスパイらしさもあまり無いです。良くも悪くも前作と同じキャラクターで分かりやすかったです。しかし、エグジーとスウェーデン王女ティルデ(ハンナ・アルストロム)の恋愛関係が描かれており、エグジーの生真面目さが出ていて面白かったです。

敵となるゴールデン・サークルという組織はポピー・アダムス(ジュリアン・ムーア)がボスとして率いており、かなりユニークで自己中心的な人物であり、彼女のキャラクターが本作のストーリーを引っ張っていたと思います。

ストーリーは早々にアメリカに舞台を移すのですが、そこでアメリカの諜報機関ステイツマンとエグジーたちは接触します。そのメンバーがテキーラ(チャニング・テイタム)、ジンジャー(ハル・ベリー)など豪華な俳優陣を起用していて、脇役で終わるのがもったいなく感じました。もしかして、外伝的な作品を狙っているのかなと穿った見方をしてしまいました。

本作は何といってもアクションが見どころであり、初っ端のカーチェイスを始め、スキーのリフトマシーンの暴走、二丁拳銃や投げ縄アクションなど目新しい戦闘アクションが揃っており、観ていて楽しかったです。

個性的なキャラクターたちの破天荒な行動とキングスマン流の個性的なアクションが魅力的でとても面白かったです。

鑑賞日:2024年4月16日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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