ケンジモンデン

キングスマン:ゴールデン・サークルのケンジモンデンのレビュー・感想・評価

4.5
『続編』というものは本当に厄介だと思う。それぞれが無意識的な期待を持ち、「こうなってほしい」という願望を持って観客は押し寄せる。前作が面白ければ尚更に。
ただこの「キングスマン ゴールデン・サークル」に関して言えば、幸か不幸かその期待の別次元へと観客を連れ去ってしまう。威風堂々からカントリーロードへ。そう、もはや前作なんて関係ないのだ。だってここケンタッキーだもん。

もちろん前作の予習はしていくべき(別次元ということは頭の隅に置いた上で)。だが本作への期待は、元祖ガラハッド(コリン・ファース)の復活に留めておこう。やっぱり生きてたなありがとう!!

まさかのいいとこなしチャニング・テイタムだったり、サイコパスなジュリアン・ムーアだったりと、なかなかにぶっ飛んだキャスティングですが、何と言っても特筆すべきはエルトン・ジョン。
誰もあんま言ってないけど、主演タロン・エガートンは「SING」でゴリラのジョニーの声を務め、エルトン・ジョンの「I'm still standing」をめちゃくちゃカッコよく歌ってるので、このキャスティングにはニヤニヤものでした。
2人の直接の絡みはなかったものの、3人ものギャングフルボッコにしてるエルトン・ジョン最高でしたありがとうございました。お友達。ピアノでバンバンはいいのかよおい。

まぁ確かに2作目にしてまさか組織があんなに壊滅するとは誰も思わないし、前作のファンにはやるせない部分はあるけど、逆に「キングスマンってこーいうものです」って言われちゃったらそれまで。次作は誰が復活するかな。笑

それでは最後に。
麻薬はダメ、ゼッタイ。