ちろる

レイジー・ヘイジー・クレイジーのちろるのレビュー・感想・評価

3.7
女子高生たちの裏側を描きながらポップであっけらかんとしてる。
オープニングの雰囲気からふんわりした岩井俊二風ガールズムービーを想像してたけど、出るわ出るわ、出し惜しみしないおっぱいやSEXシーン。
援助交際をすることへの後ろめたさが彼女たちにあんまりなくて、でも観てるこちらは大切なものを失ってる状況にこころがざわついてる。
でもふと思う、もうとっくの昔に通過した勝手に女の子たちの青春をきれいなカプセルに詰め込んで、キラキラ輝かせてしまってるだけで、ほんとのほんとは傲慢で、欲と嫉妬にまみれて、残酷だったりしたのかもなって。

まっさらに純粋無垢な時間を通り過ぎて、ティーンと呼ばれる年頃に差し掛かると少しずつ鬱屈とした世界を垣間見る。
人を好きになったり、
大好きな友達が別の友達を作ったり、
好きな人を横取りされたり・・・
そんなモヤモヤした部分を一気に見せて結局最後は青春ガールズムービーみたいな顔して締めくくる。
よく考えてみれば女の子の青春の思い出ってそうやって過ぎていくのかも。
そして男の妄想するキラキラ清潔感ある女子高生たちのイメージ糞食らえ!って言ってる感じもした作品でした。
ちろる

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