ねぎおSTOPWAR

俺の心臓を撃てのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

俺の心臓を撃て(2015年製作の映画)
3.2
【はじめに】
映画が進んでいく中で「あーそっかー、そういうことだったのかー」って感覚は誰しも経験していることだと思うんですよね。今パッと思い浮かぶのは「RRR」か。あれもただ取り締まる警官じゃないよなってことは橋の上からの救出作業や諸々からヒントや伏線はあるわけですよ。それがあるから「あーそっかー!」となるわけで、もし唐突な感があると「えっ聞いてないよ、ご都合主義?」と、まあ極端な話そうなると思うんです。
ここらは難しいところだと思います。
ほぼ2時間という制限あるし撮影していないものは見せられない。


【この映画】
統合失調症とパニック障害と幻聴の症状を抱える入院患者スミョン(ヨ・ジング)は、たまたまこの病院に担ぎ込まれたスンミン(イ・ミンギ)のとばっちりを受けるようになる。
どうもスンミンは暴力的ではあるが、精神的な問題はなさそうで、とにかく外に出たがっている、彼らの交流から少しづつ明らかになっていく背景と原因。
さあ最後はどうなるでしょうか。


【スタッフ】
編集はキム・チャンジュさんなんですよ。
私見ですが、キム姓の編集マンだと第1位キム・サンボム+キム・ジェボムで、第2位キム・ソンミン、キム・チャンジュは第3位。でもまあそれでも相当な作品に携わっている方です。
カメラも「ワンドゥギ」「君の誕生日」などを撮っているチョ・ヨンギュさん。
『映画って撮影と編集がしっかりしていればなんとかなる』
そう思っているのですが、監督がちゃんとしていないと‥少なくとも変な主張して壊さなければって前提が必要なのかな。


原作は精神科医の書いた小説だそうです。出演もされていますw


あの症状の描写や拘束ベッドやら病院内のことって妙にリアリティが感じられたのはそういうことだったのかな。


【良かったことと不思議なこと】
ヨ・ジングくんはとても良かったです。
でもそれよりも渋かったのがチェ看護師役のユ・オソンさんです。
名作「友へチング」ではチャン・ドンゴンさんの相手役、「狼たちの墓標」は主役です。
カッコいいんだ、この人。

ホント不思議なんですが、なんでシネスコだったんだ??
白樺の林?パラグライダー?
ラストの湖?・・はその割にアップばっかだったもんなあ。
うーん、このサイズにしたことが理解できない。


<437>