生活していくためにアルバイト感覚でクスリの販売に手を出してしまったことから悲劇の連鎖から逃れられなくなるケンとカズのはなし。
ある意味、現実的で悲しくなる。
自分の子供がこんな形で成長してしまったら…
背負ったものから逃れられず、理不尽に絡め取られ墜ちていく未来。個性がまったく違うケンとカズふたりの 種類の異なる鋭い眼差し、絡み合う視線の先できっとお互いの心情を誰よりも理解し合っていたであろう男…
何となく北野映画っぽい雰囲気があるような気がする。
終盤の高野春樹演じるヤクザの組長、藤堂とケンの会話がめちゃくちゃよかった。
情と非情がその人の中では違和感なく混じり合ってる様が表情と会話の端々…
生まれてくる子供のため、かつて自分を虐待していた母親のため。
もがき苦しみながらもドツボにハマっていく親友同士のケンとカズ。
ヒリヒリ感がハンパない救いなきニッポン・ノワール。
ラストは一生記憶に…
クローズアップの多用で暴力の痛みや怒りや苛立ちをぐいぐいと捻じ込んでくる。韓国映画のヤン・イクチュン「息もできない」や北野監督のヤクザものを観たときと同じような息苦しさを感じた。
セリフも簡潔で無…
やってる事が大した変化なくずっとおんなじテンションやから眠い。
この手の映画やからいうてもみんな怖い感じの雰囲気の人らで固めすぎて逆にキャラにに色がない。
もっとキャスティングは幅広くしてエンターテ…
自宅で鑑賞
ストーリーはいたってシンプルだが、とにかくこの映画はキャスティングが抜群に良い。
低予算だからか寄りのショットが多い中で、皆揃いも揃ってアップの画がバチバチにキマる表情演技している。
…
なんだこの低評価は?ここまでちゃんとノワールを撮れる監督なんて、石井隆亡き今となってはほぼ皆無だというのに
演者もストーリーも画も尺も、素晴らしいクオリティ!この監督はインディーズでまた新作をだした…
(C)『ケンとカズ』製作委員会