けーすけ

スプリング、ハズ、カムのけーすけのレビュー・感想・評価

スプリング、ハズ、カム(2015年製作の映画)
3.6
2020/05/09(土) Amazonプライムビデオにて鑑賞。
山村紅葉の無駄遣いwww
まさかの出演&エンドクレジットでのトメ(キャストの中で最後に名前が出る人。基本超大物)扱いで笑いました。序列って恐ろしい…。



璃子(石井杏奈)は春から東京の大学に通うため、広島から上京し一人暮らしをする事となった。上京前の2月に父親の肇(柳家喬太郎)と部屋探しを一緒にする事に。
璃子の母親は彼女が生まれた直後に他界し、それ以降は肇がシングルファザーとして育ててきた。反抗期を迎える事なく手のかからない子として育ってきた璃子だが、本心では父に対してどう思っていたのか。そして父の元を離れる可愛い一人娘に対する肇の思いとは・・・




父娘が東京で物件探しをするという何気ない1日を切り取った、ゆったりほんわかムービー。大きな事件もトラブルも何も起きないけど、父と娘の関係性がとても暖かく描かれていました。


娘役の石井杏奈がめちゃめちゃ良いです。自然な演技とあふれ出る可愛さがたまらんでした。広島弁も特に不自然に感じる事なく可愛らしい。個人的に女の子が喋る「~じゃけえ」ってのに萌えます←

男手一つでこんな娘育てたとしたら、東京で一人暮らしさせるとか父親は気が気でないと思いますが、劇中で父親が吐露する娘への思いが胸をキュっと締め付けます。

そんな父親役の柳家喬太郎は本作が映画初主演だとか。
「あ~!こんなお父さん、実際にいそうよね」って感じの自然体。落語の噺家とあって軽妙な語り口だけど、随所に娘を心配する父親感が出ていて素晴らしかったです。

お父さんがお母さんに惚れた際の虫歯エピソードとかは笑えるし、終盤で明かされる結婚を決意した時の話のシーンが愛にあふれまくっていてホロリとしました。


実家を出て一人暮らしをした事があったりする方や、子供を育てているお父さんにはビシバシ刺さるのではないでしょうか。
あったかい気持ちになれたステキな映画でした♪


[2020-063]
けーすけ

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