Jimmy

イングリッド・バーグマン 愛に生きた女優のJimmyのレビュー・感想・評価

4.0
渋谷Bunkamuraル・シネマ1で鑑賞。
前売券は、劇場販売特典ポストカード付きを買っておいた。

この映画、「私はイングリッド。これは私の物語」というナレーションが冒頭にあり、イングリッド・バーグマンの女優・母親・妻としての姿が映し出される作品になっている。

しかし、ほんとうに相当昔からのマイホーム映像が映し出されて、よくこんな時代から家庭風景を16ミリなどで撮っていたものだ、と驚かされる。
そして、そうしたプライベート・フィルムが現存して残っていたことが凄い。

そういったフィルムを上手く編集して、スウェーデン時代の映画出演から始まって、セルズニックに呼ばれてハリウッド行き、その後のハリウッドでのオスカー受賞、イタリアのロッセリーニのもとへ、イタリア時代の映画撮影風景、などなどバーグマンの生涯が綴られている。

ビリー・ワイルダー監督からも出演要請があったようだが、イタリアでの不安定時期だったため実現しなかったというエピソードは「それが実現していたら、どんな映画になっていたのだろうか?」と惜しい気がする。

力強く話すバーグマンの「私は勇気と行動で生きてきた。後悔はしていないわ」なる発言には、凄いなぁと感服するばかり。
いったい、地球のどれだけの人が、バーグマンのような思ったとおり自由な生き方が出来ているのだろうか?

ある女優の生涯を別の役者が演じた作品は多々あれど、こうした女優の実際の映像・音声などの素材を使ってドキュメンタリー映画作品を作れる女優は、今後出てこないのではないだろうか。
Jimmy

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