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私の血に流れる血のchiyoのレビュー・感想・評価

私の血に流れる血(2015年製作の映画)
3.5
2021/10/6
17世紀、イタリア北部の町。自殺した神父を誘惑したとされ、魔女裁判にかけられる尼僧。拷問のひとつではあるけれど、重石を付けて川に放り込まれる尼僧の水中シーンがすこぶる綺麗。また、尼僧を囲んで神父たちが覗き込むシーン、火刑の前に覗き穴から見える尼僧の目も印象的。が、残念ながら宗教の知識が乏しく、本作をきちんと理解できなかったのが悔やまれる。そして後半は、一気に中世から現代へ。かつての修道院は廃墟となり、そこで暮らす吸血鬼と噂されるバスタ伯爵。彼の最期となるシーンの光の差し込み方が絶妙で、とても厳かでとても神秘的だった。と同時に、時空を超えて復活を果たしたかのような尼僧。その姿は力強く、ただただ圧倒された。なお、フェデリコという名の男性が全てのパートで登場。
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