囚人13号

ハラキリの囚人13号のレビュー・感想・評価

ハラキリ(1919年製作の映画)
3.5
典型的なフジヤマ・ゲイシャ映画なのだが、アジア大好きなラングは銃刑よりもハラキリを儀式性含めて贔屓にしている。

形式には色々とツッコミが追いつかない、外国人の脳内ニッポンはとても住みにくそうだが『ベスト・キッド』の二作目を観てるくらいの感覚で良いと思う。ただメロドラマとしての死=ハラキリはその手段であると同時に物語のクライマックスである、撮りたいショットと物語とが相互化しているので構造としては悪くない。
まあラングが日本文化に無知なのは仕方ないし、我々ではなくヨーロッパ人に向けた映画なので、わざわざ日本らしさを強調するよりかは彼らの捏造イメージに合わせた方が受け入れられやすいのだろう。
囚人13号

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