何の前触れもなく
過ぎた毎日の匂いだけを残して
あなたはいなくなってしまった
いつも隣にあった
柔らかな温もり
もう手を伸ばしても感じられない
いつも聞こえていた
優しい旋律
もう耳をすましても聞こえてはこない
その空白は
虚しい衝動も
必死な行動も
埋めてはくれなかった
それを
埋めてくれたのは
あなたの欠片
そう
私の中には
誰も何も連れ去ることはできない
あなたがいる
私は生きていく
これからも
ずっとあなたと
苦しくても辛くても
世界は回っていく
事故でパートナーを奪われ
どうにもならない
どうにもできない
葛藤を抱える2人
過剰に煽らない音楽と演技
日本人が共感しやすい文化ではあるが
家庭の在り方だったり
やっぱり台湾だからこその空気は今回も変わらない
共に涙は流れ
共に心はざわつく
ラストシーンが静かな余韻を残します
