Poniha

百日告別のPonihaのレビュー・感想・評価

百日告別(2015年製作の映画)
4.0
8月6日、一台のトラックが引き起こした交通事故で、林心敏は婚約者の李仁祐、張育偉は奥さん陳暁雯とお腹の中の赤ちゃんを失った。彼ら二人はそれぞれの方法で愛する人の死に向かい合う。そして、同じ初七日の日、同じ山の上の寺を訪れた林心敏と張育偉は、節目の法要毎に顔をあわせるようになった。。

最愛の人を失った時、その死をいかにして受け入れていくのか、悲しみをどのように癒していくのか、何でもない日常がどれだけ大事なものだったかを、仏教の法要になぞって描いた作品です。

私にはとても心に染みる作品でした。まるで別の時間、空間にいるような、透明な薄い膜に包まれたような二人が印象的でした。そして、百か日、決して悲しみは消えることはないけれど、二人には今を生きて欲しいと思いました。。

第七天:頭七
亡者神識七日一覺
知曉自身已亡
唯情難捨 頻頻回望
初七日:
死者の魂が我に返り己の死に気がつく
この世を去りがたく魂は何度も振り返る

笫三十五天:五 七
回煞之期 随煞而歸
爲免寂寞
死者興生者共眠
五七日:
死者の魂が家に帰るとされる
寂しさから逃れるため
死者と生者は共に眠る

第四十九天:七七
孤單的旅人來到冥河渡口
此去陰陽分界
人鬼殊途
四十九日:
孤独な旅人が冥土の川にたどり着く
この川を渡り 魂は現世に別れを告げる

百日
此曰爲卒哭祭
至比之後 不能再哭
活著的時間
已包含進死亡的時間裏
如光在影之中
如喜在哀之中
百か日:
卒哭忌とも呼ばれ泣くのをやめる日
生きる時間は死へ進む時間を内包する
影の中の光のように
悲しみの中の喜びのように
Poniha

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