TAK44マグナム

仮面ライダー4号のTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

仮面ライダー4号(2015年製作の映画)
3.6
そっとしておいてやってくれないか?


劇場公開された「仮面ライダー3号」の続編をdTVで配信公開したもの。
全3話からなり、youtubeで2話まで公開していたのを観て、まんまと策にはまりdTVに加入、無事に最終話も鑑賞。
一ヶ月は無料なので、それで退会すればいいか・・・なのも、ネトフリとかに慣れているとdTVは操作や検索がどうにもし難い印象です。
意外と有料レンタル作品が多いし・・・。

それはさておき4号ですが、お話は何とタイムループもの!
何故か時の輪廻に囚われてしまったドライブ、ゼロノス、マッハ、ファイズ、そして霧子。
時空の歪みであるループの出発点は、前作でマッハが殺された時点だということが分かり、あとは破壊したはずの歴史改変マシンのパワーの源である「特異点」が一体誰なのか?が問題となります。

ループを繰り返すごとにショッカーの勢いが増し、ついには首領が最終兵器と呼ぶ仮面ライダー4号が爆誕!
空からスカイサイクロンで強襲する4号!
強靭で残忍な4号は無敵の強さをほこり、ドライブたちも歯が立ちません!

あの海堂直也も登場!
はたして、特異点は誰なのか?
ループをとめ、ショッカーを、仮面ライダー4号を倒すことが出来るのか?!
謎が謎を呼ぶショッカー首領の正体とは・・・?!


これは確かに劇場でかけるお子様向けライダーでは無いですね。
オリジナルビデオや配信向きの内容です。
小さいお子様には少し難しいし、ライダーも景気良く全員集合というわけでもありませんし、4号もムササビのように滑空できるぐらいで決して派手な新ライダーではないので子供の琴線に触れにくいでしょう。
メチャクチャ強いけど。

しかし、1番の理由は、本作が仮面ライダーファイズの真の最終回とも言えるものだからです。
オリジナル俳優の半田健人が協力的ということもあって、近作では仮面ライダージオウにも登場、前作の仮面ライダー3号でも主役格として活躍したとはいえ、平成ライダーの4作目であり、かなり昔のライダーという事に変わりはなく、現在の子供たちへの求心力となるかというと疑問符がつきます。
しかし、ファイズはとても人気が高いのも事実。
二十代のお友達には、たまらんライダーでしょう。
実際、四十代後半のマグナム的にもたまらんのです!
携帯電話でピポパってコード入力して、「スタンディングバイ」ってやりたいのであります!

ファイズの最終回は意味深な終わり方でしたが、きっとスタッフさん的にも、半田健人的にも、乾巧というキャラクターに本当の決着をつけたかったのではないでしょうか。

芝居のできる役者さんばかりなので観ていて辛くなかったし、松岡充の声はやっぱり良いですね。
そして内田理央は可愛い!
観ている劇中映画は謎な映画だったけれど。
あと、王蛇やダークキバがチョイ役ながら復活して嬉しかったです。弱かったけどね。

ループ時は街中で戦うので良かったのですが、世界を支配した悪の組織のアジトが雑木林や原っぱの中の廃工場みたいなところってのは、やっぱり気になりますね。
最強の仮面ライダー4号ともあろう者が、錆びついた手すりやタンクに囲まれて演説ぶっても締まらないです(汗)
こういうカットにこそCGを使ってほしい。


でも、まぁ、こういう形でファイズという物語に一応の決着がついて良かったですよ。
リクエストできるなら、次は是非、龍騎をなんとかして欲しいですね〜!
ずっとパラレルワールドを作り続けているって可哀想だしね(涙)


YouTube、dTVにて