Moomin

きらめく拍手の音のMoominのレビュー・感想・評価

きらめく拍手の音(2014年製作の映画)
4.2
ポレポレ東中野滑り込み鑑賞
相変わらずポレポレに行くと映画観終わった後の居酒屋の並びの誘惑は強烈
いつか映画お友達作ってそのまま飲みに行くのが小さな夢

「音のない世界で」「聲の形」そういった作品とはまた違った印象
聾唖者の両親 健常者である子供 そんな枠組みの中で長女の娘が家族を撮るセルフドキュメンタリー
両親がどのように出会い恋に落ち 音のない世界においてどのように子どもを育てていったのか 豊富なフッテージの素材と共に、両親の手話を重ねて語られていく物語

娘であり監督でもあるボラさん 彼女のナレーションと手話 インタビューなどにより作品が構成されていく
家族にカメラを向けるということで 見えない壁ができてしまう事も多いが、ボラさんの家族の特徴でもあるべくカメラに語りかけるような対象者(両親)との近さを感じた 加えて両親の人柄 相性も良く伝わってきて面白かった
作中中だるみを感じ始めた頃、息子その存在が出てきて 娘のボラさんとはまた違った両親への観点を持っていて それが作品において良きスパイスとなっていた
ラストへと向かうカラオケシーンはお気に入りのシーン カメラもしっかりと表情を捉えていた

テーマ性の受け取り方は難しく 家族という枠組みの中での世界で語られるストーリーにおいて観客の立場は必然と浮き彫りにされる 故にそこからは価値観であったり知識・境遇・哲学そんなものが影響されていくのではないか
きらきらときらめく家族を見て感じるものとはいかに
Moomin

Moomin