どんどん心が虚無に覆われていくのにA・R・ラフマーンの音楽だけは心地よく入ってくる不思議な感覚。
全然ハッピーじゃないのに、太鼓の音に反応してリズムを刻みたくなる衝動。
宗教のところはうっすら理解したけれど、政治、文化の知識の下地がないとこの映画の真の意図を深く理解するのは難しいかも…と思った。
8年ぶりで、自分のことをすっかり忘れているゾーヤーに、思い出させようとして「あの時さー、ほら!こうやってー、リストカットした俺俺!」みたいなゼスチャーを朗らかな笑顔でやってたクンダンには度肝を抜かれた。
ポスターになってたスクーター二人乗りの場面も、まさかああいう状況とは思わなかった…
ソーナム・カプールはきれいだし、今までは良い役ばかり観てきたのでわりと好きだったけど、このヒロインだけは好きになれなかった… (それだけ上手い俳優さんだということですね)
沢山観てだいぶんわかってきたつもりでも、まだまだ言葉にならない感情を引き出されるインド映画の沼は深い。