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ラーンジャナーのkazu1961のレビュー・感想・評価

ラーンジャナー(2013年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-075
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋いやぁ、なんと言っても表現したらええんやろ。。。『ロミオとジュリエット』に喩えられるインドでは有名な悲恋の物語『ヒールとランジャー』を下敷きにした物語と認識していたので、純粋な悲恋の物語だと思って観たのですが。。。ヒンドゥー教徒の主人公のクンダンとイスラム教徒のヒロインゾーヤー、とにかく一途すぎるほど一途にゾーヤーのことだけを考えて走り続けるクンダンに比べてその時々の感情の変化が掴みにくいゾーヤーの心理のすれ違いがある意味面白く、そして切なく、そして痛い。。。

🖋前半の淡い恋物語が、中盤からゾーヤーを巡る男たちの葛藤へ、そして終盤は怒涛の展開で貧富の差や政治の謀略ととんでもない方向へと物語が展開されていきます。そして一気呵成のクライマックスへと突入するのですが、観るものの感情がついていかない状況のもと、警部がゾーヤーに言ったひと言で涙腺崩壊。。。その感情が観終わったあとも残ってしまう作品でした。真っ直ぐに生きる主人公の潔い生き様が唯一の救いかもしれません。

🖋インド映画ならではの宗教による隔たり、貧富の差、カースト制などその大きな壁の中でとにかく1人の女性を愛し続けた男の物語です。。。

🖋日本では、2014年IFFJ(インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン)にて上映されました。2019年のSpacebox主催のICW(インディアン・フィルム・ウィーク)ヒンディー映画セレクション、2021年のIMW(インディアン・ムービー・ウィーク)パート3でも上映され、2022年にはJAIHOで配信もされている隠れたインド映画の良作です。

😭Story:(参考:公式サイト)
ヒンドゥー教の聖地バナーラス(ヴァラナシ)でタミル人バラモンの家庭に育ったクンダンは、一目惚れしたイスラーム教徒の少女ゾーヤーに思いを寄せ続けてきた。宗教の違いを理由に彼女から拒絶され続けた結果、クンダンは自身の手首を切る。事件はゾーヤーの家族に知られてしまい、彼女の父は娘の不祥事が家名を汚すことを恐れ、翌日娘を遠方の親戚の家に送り出す。8年後、街に戻ってきたゾーヤーはデリーで学ぶ大学生となり、学生運動の指導者である恋人がいた。

🔸Database🔸
・邦題 :『ラーンジャナー』
・原題 :『Raanjhanaa』
・製作国 : インド
・初公開 : 2013
・日本公開 : 2014/10
・上映時間 : 139分
・受賞 : ※※※
・監督 : アーナンド L. ラーイ
・脚本 : ヒマンシュ・シャルマ
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 : A・R・ラフマーン
・出演 : ダヌシュ、ソーナム・カプール、モハンマド・ジーシャン・アユーブ、スワラー・バースカル

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「インディアンムービーウィーク2019」で上映。
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