ロアー

ラーンジャナーのロアーのレビュー・感想・評価

ラーンジャナー(2013年製作の映画)
3.6
悲恋ものと聞いていて、確かに悲恋だったけど思っていたのと違った件。

ダヌシュとソーナムのカップルだなんて、どっちも好きだし最高じゃん!と思っていたら、ダヌシュが陽気なメンヘラストーカーだった。いや、インド映画の一途な恋って大体忍んだりせず「僕のこと好きになってよ〜」or「そんなこと言っても僕のこと好きになる運命だから〜」と堂々と相手を付け回すのがデフォだと分かっていたけど、よもやリスカって、、、脅しやん。でもヒロインもリスカしててどっちも怖いわ。日本で同じことをしたら完全にストーカーホラーものです。

一見、宗教の違いが産んだ悲劇のようだったけど、結局はメンヘラストーカーに振り回された可哀想な人々、そして振り回されたようで実はかなり振り回しているヒロインが産んだ悲劇でした。
1番可哀想だったのが、ダヌシュがいくらヒロイン一筋でも諦めずにダヌシュを愛し続けていたあの女性(まあ彼女も十分問題ありだったけど)。暴力をふるわれ、ヒロインのお見合いを邪魔するために送り込まれ、挙句に結婚式をすっぽかされる。コメディタッチにしていたものの、随分極悪非道な所業を受けていたと思います。良いように利用するだけされまくった彼女こそダヌシュを殺す権利があると思う・・・
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