基本Primeときどき映画館

バジュランギおじさんと、小さな迷子の基本Primeときどき映画館のレビュー・感想・評価

3.6
【歌う!踊る!長い‼︎Theインド映画】
開場10分前に着いたら、ほぼ満席に近い大盛況。
数十年ぶりに最前列でスクリーンを見上げながら鑑賞。

タイトルやポスターから、勝手に少しくたびれて意固地なおじさんが、少女の優しさにほだされて心を許していくヒューマンドラマかと思っていたが、全然違った笑

「おじさん」というには若すぎる真っ直ぐで熱いお兄さんのインド王道映画。

何人もの脚本家を雇って、無駄なシーンは削り、全てのカットに意味を持たせるハリウッドエンターテインメントの主流とは異なり、歌も踊りも思いついたアイデアは全ててんこ盛りのインド映画。
そりゃ長くもなるわな笑

とは言え『RRR』などでは、イデオロギーや国民思想のあまりの違いに、いまいち入れ込めなかったものの、今作はその人種間や宗教の違いにメスを入れた作品。
そういう意味ではグローバルな作品かも。

にしても、イスラエル・パレスチナ紛争はもとより、アメリカ内部の分断も、何気に異なる宗教のギャップが生み出していると思う。

島国で異人種や他宗教の違いを感じることが少ない日本人が軽々しく口にすることではないかもしれないが、LGBTQや多様性を謳うならば、ゆくゆく取り組むべきはそこなんじゃないかと思った。

国境を越えた友情は『タクシー運転手 〜約束は海を超えて〜』とかを思い出した。