ゆきゆき

バジュランギおじさんと、小さな迷子のゆきゆきのレビュー・感想・評価

3.8
インド・パキスタンの関係を考えるとなかなか際どい題材ではある。とはいえそのような背景に配慮しながらも、歌とダンスと笑いと涙のテンコ盛りで、優れたエンタメ映画として作ってしまうのはさすが。

全編に貫かれるのは、信じる神は違えどその信仰心の中に生じる他者を思いやる心は同じというテーマ。神頼みをしつつも、目の前にいる少女を救えるのは自分だけと行動するバジュランギの姿勢は心打たれる。

正直話の展開にはご都合主義的な部分もあって、ちょっと冷めてしまう所もあるのだが、ここはお国柄として大らかな気持ちで目を瞑り。ラストは当然そうなるでしょうね、なんだけどしっかり感動させられてしまいました。
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