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赤と黒の熱情のmitakosamaのレビュー・感想・評価

赤と黒の熱情(1992年製作の映画)
2.5
東映 Xstream のYOUTUBEから。陣内孝則主演のヤクザ映画だが、オリジナルビデオの様なチープさは否めなかったな。とは言え内容はちょっと変則的で割と面白かった。

組の金を持ち逃げしたヤクザを始末した男に陣内。友人だったが組織の為に射殺し、男の妹はショックで精神錯乱から記憶喪失になる。
6年後出所するが、殺した友人の為にも記憶の無くなった妹に新たな記憶を与え人生をやり直してあげようと仲間と協力するという展開。
陣内と一緒に新たな記憶作りをするのが仲村トオル。あぶ刑事の頃よりだいぶ演技が上手くなった。
この可哀想な妹の為にみんなで奮闘するシーンは微笑ましくも悲しみがある。

だが、偽の記憶作りは精神科医の罠で組の意向で行われていた逆ショック療法だとわかる。
嘘の記憶を与えると逆に本当の記憶が戻るんだそうな。ホントか?
妹の記憶を戻して盗まれた3億を取り戻そうとする組長が古尾谷雅人。

古尾谷雅人が変態趣味だというのだが、このシーンのチャチさはやべぇ。変なマネキンの前でよくわからんプレイしてる。なんだこれ?
更に暗殺された仲村トオルの葬儀のシーンのチャチさもやべぇ。変な教会風の建物でクラリネット吹いてる。
この辺の描写は金掛けなさ過ぎて震えが来るほどヘボい。

妹の記憶は戻りどっかの無人島に3億を取りに行くが、そこで組の奴らとドンパチ。
まぁ、ここのロケ地は物語に矛盾していないから良いか。でもラストは普通のB級ヤクザ映画で終わったな。

アイデアは悪くないんだけど、映画を名乗る以上はもう少しお金かけてくれい。
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