1968年公開、アラン・ドロン主演のフランス映画『太陽が知っている』のリメイクで、監督は『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ。主演はレイフ・ファインズとティルダ・スウィントン。
声帯の手術を受けたロック歌手マリアンは、恋人でありドキュメンタリー監督のポールとバカンスへやってきた。そこへマリアンの元恋人ハリーと、その娘ペンがやってくるという話。
ルカ・グァダニーノは景色を美しく撮るのと、役者の肌や肉体、汗を魅力的に映すのが上手い人なので、ただ彼らがバカンスを楽しんでいるだけの映像でもずっと安心して観ていられた。
ただ、嫉妬と欲望が渦巻くドロドロ映画と言うには、あまりにも何も起きなさすぎるというか。事件が起きるまで1時間以上あるので、良い意味でも悪い意味でも役者を信じすぎているなと思った。
でも、ルカ・グァダニーノだから許せる。こういうのたまらなく好きだなあ。