ミツバチゴロバチ

牝猫たちの夜のミツバチゴロバチのレビュー・感想・評価

牝猫たちの夜(1972年製作の映画)
4.3
よくラスト5分の衝撃とか宣伝コピーで言うけど、まさにラスト5分の衝撃…いや衝撃(ショック)とは違うんだけど、こんなシーンは観たことない。ここだけでMy映画史に残る1本。

結局何の話なのか焦点が定まってない感はあるが、当時の新宿の風景・文化・空気感がむちゃくちゃいいし、ポルノ映画のヒロインらしからぬメインキャストたちの普通っぽさ(逆に男性陣はいかにも映画的なキャラ作り)もいい。

悲劇も起こるし、特段"陽"な映画でもないんだけど、主人公たちの職場(ト○コ風呂)の屈託ない雰囲気からして、全体的にカラッとしていて大好き。

白石和彌監督のロマンポルノ・リブート『牝猫たち』は、これ観ると、その雰囲気を踏襲してて、ナイスオマージュ作だったんだなあと。