真一

ビーズゲームの真一のレビュー・感想・評価

ビーズゲーム(1977年製作の映画)
3.5
 地球🌍での生命の誕生🕯️から人類🚶‍♀️が核兵器⚛️を開発するまでの「進化」の過程を、何百、何千ものビーズ🌕を使って描いたストップモーション映像作品。所要わずか6分だが、人類がもたらした武器🔫の「進化」によって、私たち自身の平和が脅かされている現実まで表現している。意欲作だ。

 作者はインド🇮🇳出身で、カナダ🇨🇦在住のイシュ・パテル監督。本作品では、ビーズ🔵で表現されたプランクトン、古代生物、魚、動物たちが勢いよく動く。ビーズを一個動かしては撮影し、また一個動かしては撮影するという、気が遠くなるようなストップモーションを積み重ねてきたというから、驚く。

 公開されたのは、インド🇮🇳が国際社会🌐の反発を押しきり地下核実験⚛️に踏み切ってから3年後の1977年。米ソや母国の無謀な核保有に対する監督の怒りの表れだろうか、ライオン🦁やサル🐒を描くのに使われたビーズ🔴たちは、最後の場面で黒いキノコ雲🍄にメタモルフォーゼする。

  進化の本質を問う本作品は、モノリス■との接触を通じて人類🚶‍♀️の「進化」を皮肉たっぷりに描いた「2001年宇宙の旅」🛸の超ショートバージョンと言えるかもです。

 エスニックなデザイン🔷、色彩🌈、音楽🎶。短編映画というより映像アートという感じです。   

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