『茜色の約束 サンバ do 金魚』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
金魚の伝統養殖業が盛んな町、奈良県大和郡山市は奈良県最大の工業地域としても知られる。そんな町に母親の仕事の関係でやってきた日系ブラジル人の少年リカルド。リカルドは同じクラスの花子に淡い恋を持つ。花子の実家は200年以上続く金魚の養殖場。その養魚場は大和郡山で開催されることになった博覧会の建設によって土地買収に脅かされていた。そんなある日、リカルドは古墳の中で青色に輝く金魚を発見する。実は花子は幼い頃から親に青い金魚の伝説をよく聞かされていた。最初はリカルドの存在を毛嫌いしていた花子もリカルドと共に青い金魚の謎に迫るにつれ、次第に日本語の話せないリカルドの心を理解していく。しかし、青い金魚で再起をかけようとする花子の父親、雄二はそのリカルドの青い金魚を追い求め、もう一方ではその金魚を博覧会のシンボルとして利用しようとする市長や建設会社までもリカルドからその金魚を奪おうとする。大人たちに翻弄され、奪われては取り返す展開で町がパニックとなる中、ついに博覧会の工事は始まってしまう。実はこの古墳も博覧会の建設予定地となっていたのだった。絶対絶命の危機。そこに現れる茜色に光る謎の金魚。赤と青の金魚。果たしてリカルドと花子は金魚を守れるのか、そして、古墳を守ることができるのか。その少年の純粋な心が郡山の金魚と人を目覚めさせ、ついに古墳と金魚の真実が明らかに。忘れ去れていた金魚の伝説が町全体に奇跡を起こす。