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ランナウェイズのmのレビュー・感想・評価

ランナウェイズ(2010年製作の映画)
3.0
映像は可愛らしいが、伝記物として突出する作品ではない。
が、すべてキャストの素晴らしさにより作品として保たれている気がしてしまう。

申し訳ないのだが、日本でも人気だったらしいザ・ランナウェイズさんたちを知らなくて、一応そういったバンドが実際にいらしたというのは把握していたけれど、感覚としては分からない。似ているのかそうなのかまでは分からないので、実際を知っている人とは温度差があると思う。

まずはキャストに触れなければならないでしょう。
ジョーン・ジェットさんを演じたのは、クリステン・スチュワートさん。
シェリー・カーリーさん演じたのは、ダコタ・ファニングさん。
さらに、マイケル・シャノンさんを加えたキャスティング。
さらに!私が今イチオシのライリー・キーオさんまでいらしてテンション爆上がり笑
また、GGに出演していたステラ・メイヴさんもいらして、見知った顔が沢山あり楽しかった。

クリステン・スチュワートさんは、現在のスタイルである中性的な格好をしており、彼女の本来なのかなぁと思ってみてしまい、おもわず惚れた。シャネルの2015年秋冬オートクチュールで、カッコよくカジノを楽しむクリステン・スチュワートさんは伝説的美しさ。どこでも勧めてしまっている笑

ダコタ・ファニングさんのあどけない可愛さも今作のスパイスになっており、クリステン・スチュワートさんの男性的とダコタ・ファニングさんのフェミニンな対比は美しい。
また、ダコタ・ファニングさんとライリー・キーオさんの顔付きが似ており、姉妹設定がとてもよく演出されていた。

ストーリー的には既存の伝記作品と似ており、とくに書き出すことはない。
まぁ、バンド解散という話はどこも似たり寄ったりで(言い方最低なんだけど)もしかしたら、映画化するというのが難しい題材なのかもしれない。なにかもうひとつ踏み込んだものが欲しいところ。
……目指していた場所がなにか違うな、と思う心理はとても理解してしまうが。

映像はとてもかっこよく、キャストの美しさも相まってストーリーの不満も掻き消してしまった。それは凄いことだと思う。
チチチチチチチェリーボムの可愛さ、ばったもんにチープな日本も好き笑

追記
キャッチコピーがとても分かり易くて好き。
シェリー・カーリーさんとジョーン・ジェットさんの文が違くて、これが価値観の違いなんだろうなぁと思う。

追記の追記
価値観の違いで思い出したのが、有吉と夏目の言葉が最近凄い胸にきた。
「離婚の理由って“すれ違い”か“価値観の違い”」「すれ違いだけ潰しとくか」
今の時代において、新しい価値観なのではないか。名言だ。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★★★
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ★★☆☆☆

cc/“普通の女の子”でいたくなかった
  音楽が、バンドがすべてだった
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