ヒューマントラストシネマ有楽町のペマツェテン特別追悼特集にて
全編白黒作品。
村で羊を飼い、毛沢東の語録を暗唱したり羊の構成を覚えていたりと驚異の記憶力の主人公。IDカードの取得のために町に出て写真を撮りに行くが髪がボサボサだったため洗髪を勧められ近くの理髪店へ行く。そこでの出会った女性に翻弄され人生を狂わせる。
グランプリを獲った東京フィルメックスでは審査員に「IDを求める男がアイデンティティを失う」と評された。言い得て妙。
監督はこの主人公を現在のチベットの状況に重ねたという。
羊の解体シーンがあり、白黒で良かったと思ったが、同じ日に後で観た作品ではモロに見せられる事になった、、、。