カーディーラーを営む良介の元にフラフラっと現れたシオリがまたフラフラっといなくなったりまたフラフラっと現れたりするお話し。
定住の場所もなく、フラフラと色々な男の元を転々と渡り歩く掴みどころのない女・シオリ。
現実の中に突然現れた少しだけ非現実的な存在、シオリ。
彼女は男を振り回す小悪魔なのか、それとも男の願望を少しだけ叶えるやっぱり小悪魔なのか、もしくは男が勝手に女に何かを求め意味付けをしてしまっているだけのただの少女なのか。
そもそもこの作品になにかしらの解釈を求める事が間違っているのかもしれないけれど、そこから何かを見出そうと思い悩む行為そのものがシオリに触れた男たちと同じ有様なのかもしれません。
でも、この作品が観た人の心になにか掴みどころのないフワッとした温かさを残してくれるのは、シオリの存在そのものの様な気がするけれど、これもやっぱり考えすぎなのかもしれません。