乙郎さん

ヨーヨーの乙郎さんのレビュー・感想・評価

ヨーヨー(1965年製作の映画)
4.0
一人の道化師の半生とフランス現代史、そして映画史が重ね合わされる。おそらく多くの人が感じることだろうが、ヨーヨーとは「映画」だろうな。それが重なるラストショットは、、、あーせつねー。

赤塚不二夫のような前半は正直最後までついていけるか不安だったが、時代が下りトーキーになると途端にショットが決まり出す。再会も別離も強調されず、過程と細部のみが描かれる。だからこそあのラストにマジを感じて持ってかれたのかもしれない。

ちなみに、前半もよくよく考えたらあの特徴的な音があってこそ、後半あの邸宅に足を踏み入れると音が異常に響いて、それが前半=幼少期の記憶に繋がるという構成で非常に巧み。
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