いろどり

ヨーヨーのいろどりのレビュー・感想・評価

ヨーヨー(1965年製作の映画)
4.2
今年もよろしくお願いします。しばらく更新していませんでしたが、自分のペースでのんびりやっていこうかなと思います。
さて今作、チャップリンへのありったけの愛を込めた映画だった。バスター・キートン、ロイドの映画を観たことがないからわからないけど、こちらのオマージュも多そう。
髭のピエール・エテックスがサルバドール・ダリに見えて、もしかして出演しているのかと調べてみたけど、ただ似ているだけだったみたい。
8 1/2時にザンパノとジェルソミーナに会えるのはどこの広場かしら。こうゆうオマージュは嬉しくなる。

おしゃれな演出続出のサイレントから、世界恐慌を経てトーキーへ移る作りがとんでもなく粋。
何もないけど幸せだったあの頃から戦争を経て機械文明へ移ることの何とも言えない物悲しさがうまく表現されていて、久しぶりにチャップリン映画を観たくなる。

古典ギャグの応酬はちゃんとくどいし、サーカス愛、映画愛、父への愛は心が温かくなる。
この温かさはまぎれもない、ペーソスがあるからだと思う。
心に残る良質のラストシーンだった!
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