kissenger800

シャイラクのkissenger800のレビュー・感想・評価

シャイラク(2015年製作の映画)
-
シカゴの町で暮らすほうがイラクに派遣される米兵より死亡率が高い、というデータ公表以来、ラッパーたちが使い出したのがシャイラクということば、だそうで。

先鋭的なアフリカンアメリカンの代名詞的存在だったスパイク・リー、昨今は老害呼ばわりされているらしいですが、アメリカ国内では低評価な本作を見ると、映画監督としての嗅覚はまだ死んでないんじゃねーの感。
観客をシカゴのティーンエイジャーに想定して、彼らに響く言語(ラップと性)をツールに、物語を提示するのがこれ。
古代ギリシア喜劇「女の平和」を現代シカゴに置き換えているので、一定の“フィクションを理解する力”が要求されるところと、なんだかんだ言って道徳の授業かよ、みたいな内容なところ、映画としてのウケが良くないのは、まあ分かるんですけどね、個人的にはもっとダメなやつかと思ってたわー。って安堵感がありました。
kissenger800

kissenger800