Jun潤

ヒーローマニア 生活のJun潤のレビュー・感想・評価

ヒーローマニア 生活(2016年製作の映画)
3.7
2021.04.22

(たしか)予告を見て気になった案件。
福満しげゆきによる漫画作品「生活」を実写化した作品。

架空の都市、堂堂市の“なごみ商店街”を舞台に、会社をクビになったフリーターのナカツが、下着泥棒のニート・トシダと出会い、商店街に蔓延る小悪党たちを退治するヒーロー活動をしていく。
女子高生のカオリと、「殴り魔」として通り魔的犯行をしていたオジさんを加え、4人で悪人を吊るす「吊るし魔」として暗躍するようになる。
やがて吊るし魔の犯行は世間に賛否を巻き起こし、元ホームレスの社長によって表向きはボランティアによる警備会社へと変わっていく。
会社の都合に悪い人物も吊るすようになった会社の方針に疑問を抱いたナカツは会社と対立することとなる。

これは期待以上にいい作品でしたね。
日本だけでなくアメコミヒーローのパロディネタを詰め込んだコメディ作品でありながら、ヒーロー作品としての熱くなるツボは抑えていました。
自作のアイテムやコスチューム、製作過程や序盤のヒーロー活動のダイジェストや組織との対立、覚醒して亡き仲間の武器を受け継いで闘う展開、相棒との連携や固い絆などなど、やっていることは狡いしどちらかというとダークヒーロー寄りなのに何故か応援したくなる不思議な魅力をもつ登場人物たちでしたね。

主演の東出昌大は、5年前の作品なのもあり今より棒読み感がはんぱなかったですが、表情と叫びの演技が良かったですね。
窪田正孝は今と比べると少し幼さを感じる演技でしたが、それが今作の役とマッチしていて、ナカツや組織のことで揺れ動く心情がよく出ていたと思います。
小松菜奈はシリアスな役の方が多い印象でしたが、今作のようなコメディエンヌ的な役も見事にハマっていました。
片岡鶴太郎と船越英一郎が並んでるとどうしても火サス感が拭えませんね。笑

腰の骨がでっぱってるところに物が当たると痛いよね…。
Jun潤

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