椎良

マジカル・ガールの椎良のレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
3.6
不思議と叶う

〈余命僅かな娘が望むもの──それは彼女が大ファンであるアニメの衣装。しかし失業した父にとって、それはあまりに高額で…
そうして始まる父の迷走に、精神的に不安定な女性バルバラを巻き込んだことで事態は思わぬ方向へ。〉

一瞬グラつくくらいにはハードかも。見るタイミングにご注意を

与えられるのは無慈悲な余白。等価交換という制度の中で、愛故の行為が悪意故の行為へと転がり落ちるピタゴラスイッチ。女という存在によって引き起こされる男の暴走でもあった…
定点撮りや意味深な要素が混じり合って不思議な空気感。ちょくちょく混ざる日本要素もそれらに拍車をかける。

バルバラの覚悟が何故ああいうレベルまでキマってるかは謎だが…?
話はクソ重たいがプロットや演出は才能の塊。ここまでやれるのか、を知りたい方は是非。
椎良

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