一色隼

マジカル・ガールの一色隼のレビュー・感想・評価

マジカル・ガール(2014年製作の映画)
4.2
みんなちょっと不幸な平凡な日常を送っていたのに、ちょっとしたきっかけで全員がドン底に落ちる。
といった主題か?

スペインの映画で、ヨーロッパぽい間の使い方とか静けさがとても印象的。
話はゆっくりだしサスペンスっぽい要素は一見少ないのに緊張感の持たせ方がめちゃくちゃ巧くて二時間強一瞬だった。
カット割りや全てを明らかにしない所なんかが巧妙で、あらゆるシーンがぎこちなくて気持ち悪い。

監督が日本大好きみたいで、そもそも主題の魔法少女や、お酒のラベルに「SAILOR MOON」って書いてあったり、PCの検索エンジンが「RAMPO!」だったり、蜥蜴の部屋=黒蜥蜴→乱歩なんだろな、とか。
そう言われればめちゃ乱歩っぽいし、魔法少女と言えばまどマギですが、めちゃまどマギっぽい。
納得。
スペインの新進気鋭かと思ったら日本の作品への多大なるオマージュなのでは?

基本的に何も明かされないしどんなお話しかも説明しにくいのに、文句なしに面白かった。
一色隼

一色隼