片腕ファルコン

REVIVAL これが日本の総合格闘技だの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

2.4
今年、、年末に大きな格闘技イベントが帰ってくる…!

もはや世間では忘れさられてしまったかもしれないが、一時期は年末に3つのチャンネルで格闘技がやってたほどブームでした。

大きくなりすぎた興業はやはりハジけて消えていってしまいましたが…昔から小さいながらも基盤が出来てる【修斗】【パンクラス】【DEEP】はブームが過ぎ去った後もこじんまりと続ける事に成功していた。

僕はよく【DEEP】の興業を見に行ってました。後楽園ホールという割と小さめの会場でやる事が多く、1万円くらい出せばリングサイドで見れるし普通に大物格闘家が目の前をウロウロしてるし、アットホームな雰囲気がとにかく好きなのだ。

そんな【DEEP】が2014年大晦日に大博打に挑んだ。さいたまスーパーアリーナという巨大なキャパで興業を開くというのだ。この映画はその模様を収めたドキュメンタリーである。無理したら倒産もしかねない危険な博打であるが、ずっと続けてきた大晦日の格闘イベントを廃れさせてはいけないという熱い思いから今回のイベントが決定したのです。
監督は…この【DEEP】の主催者でもある佐伯繁。

かなり期待して、先行上映を見に行きました。

ナレーションはどんな繋がりがあったのかしらないが俳優・加藤雅也。
(ちなみに会場は加藤雅也ファンのおばさまがほとんどでした…)
加藤さんが「どんなトーンでナレーションすれば良いか迷ってこうしました」と言ってましたが…


ナレーション…怖すぎるだろ!!!!
「お分かりいただけただろうか…後ろに映る背後霊の姿を…」的なトーンだろ、それは!!!

そして、佐伯さん!!!完全に試合のダイジェスト放送になってるよ!!これだったら深夜の特番でいいよ!!
しかも当日の煽りVをそのまま使うってどういう事よ!!怠慢でしかないよ、加藤さんナレーションと煽りVのナレーションで統一感が全くないよ!!!
僕が見たかったのは大博打に挑んで苦悩する佐伯さんの姿だったんです。それが全く見られませんでした。

これまで【パンクラス】と【アウトサイダー】のドキュメンタリー映画が製作されましたが、どちらもプロの映画監督、所謂よそ者が撮る事によって客観的に格闘技を、あるいは拾うべきスポットに焦点を合わせて、作品の完成度を上げる事ができました。…今回のは身内のホームビデオ的クオリティーになってしまった訳です。

非常に残念。佐伯さん、公開まで時間あるので編集し直した方がいいんじゃないかな~って思います。。

僕は【DEEP】が一番好きなので!!