ヤクザ映画じゃなくてヤクザの映画。暴力団排除条例などが拡がる中で排除される側の言い分をまとめたドキュメンタリー。
事務所での普段の姿などをかなり踏み込んで映してて、時おりアップで映される刺青や小指のない手は印象に残る。
彼らの悲観的な人生と、当て付けの様に罰するだけで何も選択肢は与えない世の中には考えさせられるものがあった。
ただ際どいシーンもあったんだけど、世の中の汚い部分も映すなら自分たちの汚い部分も映して欲しかったな(まあ無理でしょうが)
やや美化された中で自分たちの悪い部分は「想像にお任せします」って言っといて、社会に対して言いたいことだけ言うのはフェアじゃない気がした。
でも、確かなのは彼らも歪んでいるけれど、風潮とか一過性のものに捉われ過ぎる世の中も充分歪んでいるってこと。
彼らの生き方は自分たちよりよっぽどシビアに見えた。