課長とヒロシ

100万年地球の旅 バンダーブックの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

3.6
課長(以下課):今年も24時間テレビの時期がきたなー、と言う事で、今回は1978年の番組内で放送された、手塚プロダクション制作で、国産初の2時間テレビアニメとなった本作のレビューだ

ヒロシ(以下ヒ):まあ、もう「高校生クイズ」も終わってますけどねー(笑)、時期を外すのは我々的なお約束ってことで。

課:赤ん坊の頃に宇宙船の爆破テロで両親を殺された主人公バンダーが、ゾービ星という惑星に逃され、育てられる、やがて成長し自身の出自を知った主人公が復讐の旅に出ると言う話だ

ヒ:手塚先生特有のスター・システムを使った、手塚作品のキャラクター総出演という豪華さに加え、単なる勧善懲悪にならない、まさに未来の子供達に向けたキョーレツなメッセージも含んだ作品になってますね

課:まあ、いわゆる「黒手塚」的なロリとか近親相姦的な要素も入ってて、まさに「全部出しました」的で良いよな!作画も原画と背景は神レベルだと思うが、いかんせん制作現場の環境が劣悪過ぎて動画的には惜しい感じだ

ヒ:まあその辺りの狂った制作話は、吉本浩二先生の漫画『ブラックジャック創作㊙︎話』第1巻に描かれてます!

課:漫画のタイトルはまんま「アニメ地獄」だが、制作期間3か月というただでさえ超短期間なうえ、あまりの過酷さに進行スタッフが逃げ出すという絶望的な状況の中で、ホントに妥協を許さない手塚先生の情熱と、それに感化されて一緒に燃えてしまうスタッフの狂気が感動的な作品だ!ぜひ併せて鑑賞してみてくれ!

ストーリー 3
キャラクター4
世界観   4
演出・映像 4
音楽    3
変身は全裸で!度99
課長とヒロシ

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