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100万年地球の旅 バンダーブックのSEIJISANのレビュー・感想・評価

3.0
僕が子供の頃には「24時間テレビ 愛は地球を救う」で毎年手塚治虫先生のアニメーションが放映されていた記憶があります。本作もその一作。「リテイク!」を繰り返し、先生自身漫画との二足のわらじで仕上がらない脚本と絵コンテ、監督としてのチェック。遅れに遅れる制作。でも、人に任せられない先生。試写の度出される「リテイク!」の指示...。地獄と化す現場...。毎年「地獄の現場」を作り出した伝説のアニメーションコーナーでしたね。そして本作。先生が愛して止まなかった「メタモルフォーゼ」とケモナー愛(笑)が溢れています。あと、漫画でもお馴染みの「スターシステム」が採用されていて、ブラックジャック、写楽保介、ヒゲオヤジ、ハムエッグなどなどが出演してます。だけど、写楽の声に肝付さんは似合わない様な...。ストーリーはぶっ飛んでいるSFです。でも、悪くないです。退屈する事無く楽しんで観られました。でも、現在では子供向けにしては「エロ」要素強め!時代を感じさせたのはアニメーションだから「監督」とクレジットされる事が無く「演出」とクレジットされていた事。それを富野由悠季さんがぶち壊す直前。「監督 手塚治虫」のクレジット観たかったなぁ。
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