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ビニー/信じる男ののふのふのレビュー・感想・評価

ビニー/信じる男(2015年製作の映画)
3.9
〝俺はまた戦う〟

首の骨を折る事故から奇跡の復活を果たしたボクサーのお話。
製作総指揮にマーティンスコセッシ。
熱い!...熱いぜ!
やなりボクシング映画は観ててアドレナリンが出てきますね〜!
そして、これが実話というから驚きです!



うぬぼれ屋のボクサー、ビニーは世界タイトルを獲得するが、自動車事故で首を骨折する大怪我を負ってしまう。医師から選手生命の終わりを告げられ、周囲の人々はビニーのそばを離れていく。しかし自らの復活を信じるビニーはトレーナーのケビンのもとで命懸けのトレーニングに励み、王座奪還を目指す...。





主人公のビニーを演じるのはマイルズテラー。
個人的に「セッション」のイメージが強くて、今作でも血だらけで打ち込む姿は狂気を放ってましたね!
(そして、今作でもまた車で事故るのですが死にません!笑)
体づくりもすごかった!


そんなビニーは破天荒で生意気!
この映画で初めて彼が画面に映る姿は、冒頭のピリピリした会見会場とのギャップがすごくて笑いました

〝リスクとギャンブルは違う〟
首の骨を折る事故後も、周りの心配をよそに止まることを知らないビニーの姿には、
やめてくれぇぇと観ててヒヤヒヤしてしまいました


最初は無茶と誰しもが思っていたこの男の再起。
しかし、ビニーのボクシングにかけるまっすぐな思いは周りを巻き込んでいきます。
〝諦めるのは簡単だ、簡単なのが怖い〟
この台詞が印象的でした




特にトレーナーのケヴィンとのバディ感は良かったですね!
〝お前の意地を見せてみろ。
お前の生き様を お前の戦う様を お前の真価を〟
ビニーを信じてきたからこそのこの台詞。
熱い!!
ケヴィンを演じてたアーロンエッカート、髪はあれ自分で抜いたんでしょうか?
最初誰だか全然わからなかった






あとボクシング映画ではあったのですが、
個人的に今作で1番印象に残ってるのは、
主人公のビニーが首を固定するのに使っていた脊椎固定器具ハロー。
事故後、この器具をネジで頭に固定するんですが
この器具取り付けシーンをじっくり見せつける....しかも4本!
中世の拷問かよ....
ボクシング映画でしたが、ここが1番痛々しかった!笑


固定しながらの生活も器具がどこかに少しコツンって当たるだけでむちゃくちゃ痛がる姿が観てて
ヒヤヒヤ...
試合も同じくヒヤヒヤ...
(パワプロくんのサクセスでずっと爆弾抱えたまま練習続けてる時のあの感覚です!笑)


以上、「ビニー/信じる男」!
個人的にボクシングものは下手すると感情的すぎて臭くなってしまうのも多い印象ですが、
今作のちょっと抑えめというか絶妙なバランスも好印象でした!
〝単純さ、勝てばいい〟、この台詞も刺さった!
オススメです!
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