シンプル・メンに繋がる「アンビション」
シンプル・メンまでの系譜に確かに連なる「セオリー・オブ・アチーブメント」
この短編二作と、TV用に作られた中編「サヴァイヴィング・ディザイア」を収録するVHS
概念的な台詞の反復は、トラストからの流れだが、アンビションでは主人公から分離される。これがシンプル・メンでは、第三者に託される
セオリーは、得意の移動撮影と、複雑な人物の移動を室内で長くやってのける。各所にハートリー組の面々が観れて楽しい。映像のトーンはトラスト的だが、流れる空気はシンプル・メン
トラストで、TV嫌いを表明していたハルがTV向けに作ったサヴァイヴィングでは、シンプル・メン同様に突拍子も無いダンスシーンが展開されるラブストーリー
俯瞰で人物を捉える癖は変わらない。赤と青が「汚れた血」を想起させるが、赤についてはトラストでもやたらと発色が良かった。やはりゴダールの系譜か
いずれも秀作。ハートリーファンならば、作品の流れを把握するにあたっても必見
