ゆみな

約束の馬のゆみなのネタバレレビュー・内容・結末

約束の馬(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2016年6月19日にアントン・イェルチンくんが亡くなってね…それを知った朝、私はショックでしばらくの時間動けなかったんだよ。もう本当に呆然とね。今までも俳優さんの死は何度も通り抜けてきたけれど、彼は特別な存在だった。大好きな俳優さんだし、何より彼の演技を観るのが好きだった。御冥福をお祈りします。


ほんとは持ってるDVDでアントンくん観ようかと思ったんだけど、急に気が変わってこの映画を観たよ。
私の大好きな兄弟モノでした。とってもよかった。好きです。
子供の頃のシーンから物語は始まる。兄のバディは少し知恵遅れがあるんだけど射撃センスは抜群で、弟ジェイキーはバイオリンを習ってるんだよね。
その兄弟の父がある日何者かに撃たれて殺される。町のギャングのジュリアスは、バディを洗脳して犯人を教えて銃を渡す。バディは男を撃ち殺し、意味もわからずギャングの仲間入りをしてしまう。父親を失った兄弟の会話がいいのよ。「いつか白馬を買ってやる。赤い鞍を置くんだ」ってね、約束をするのね。
で、時は流れて大人になった2人。弟ジェイキーが結婚することになって、兄から故郷に呼び戻されて帰郷したところから事態が重苦しくなってくるって感じのあらすじ。

思うのはさ、兄は弟を守りたいし弟も兄を守りたい。お互いがお互いを守りたいんだよね。何から?それは危険を及ぼす全てからなんだよ。序盤はさ、バディの愛情のが勝ってんじゃないか…って思いながら観てたんだけど、後半に向かうにつれ最上級の同等だと気付いた。
テープレコーダーはズルい。もう私テープレコーダー出てきちゃうといつも泣ける。いつも勝つチェッカーのくだりとか、初任給の6ドルとか全部ズルいもん。

ラストがまたね、いいんだよね。タキシードに形見のバッジを身につけてのアレでしょ。兄貴かっこいいよ!結婚式のスピーチに繋がっていくのも素晴らしかったな。最高のスピーチだったよ!無茶苦茶にね!
ゆみな

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