派手な邦題だが、人喰族と出会うまではのらりくらり。この凡庸な道のりがあるからこそ人喰族のむごたらしい蛮行に目が離せなくなる。
何でもない日々が幸せだった。
中年保安官と老いぼれた補佐官、
松葉杖を付く足でまといの男、
マウントを取ってくるインテリちょび髭の4人。
戦力不足は目に見え、多少衝突するも特に何も起こらない。
BGMはないし、暗い場所も多く正直かなり退屈。
ただ人喰族と対峙したときは一瞬で生死が決まる。
客観的な目線で人がどんどん死んでいく。
人喰族は平然と急所を鈍器で破壊して、体を真っ二つにする。
食べるだけなのにまともな殺し方をしてくれない。
松葉杖の男にほいほい殺られていく人喰族と、
会心の一撃で首を飛ばすカート・ラッセルが痛快だった。
あんまり誰も報われないが現実はそんなもんだろう。
