2022/7/6
気のいい農夫ジョジョと悪妻リュリュ。互いに罵り合う姿が目も当てられないけれど、何だかんだで最後には上手く纏まるんだろう、と思っていた。が、予想は完全に裏切られ、ずっと二人の仲は悪いまま。リュリュの太々しさがとんでもないものの、笑うと意外に可愛らしく、村の誰ひとりとして彼女の味方が居なかったのが哀れ。特に、裁判での村人たちの言葉が辛辣すぎて、傷口に塩を塗っているように見えてしまった。それでも、ジョジョと弁護士の事前やり取り、勘違いな浮気でとばっちりを食らうジョジョの友人等、思わず笑ってしまうエピソードも多々。そして、主演のジャック・ヴィルレ繋がりで「奇人たちの晩餐会」を思い出したけれど、フランスのコメディ映画って本当にブラック！としみじみ。
