安堵霊タラコフスキー

ウイスキー・ガロア(原題)の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

2.9
タイトルの通りウィスキーに関するコメディで、展開も大したものでなく撮り方も編集も基本に忠実過ぎてあまりにつまらないが、そのつまらない映像が一周回って後のストローブ=ユイレやロメールみたいな輝きを見せる箇所があったのは(監督は全く意図していなかったろうが)面白かった。

作風も緩い感じだから悪い気分にはならなかったとはいえ、死ぬまでに拝めなかったら後悔していたかと言われたら決してそんなことはない作品。(むしろ何故か例のリストから除外されたラ・ジュテとかロゼッタとかの方がよっぽど見逃してはいけないレベルの傑作だと思う)