B級の王道を行く作品で、お決まりの「エロ・グロ・笑い」をきちんと取り入れてそつなくまとめてある。
ロジャー・コーマン制作なので、そのB級感を楽しむ作品。
ただ、今一つ煮え切らない感じが残念。
潔い脱ぎっぷりでサービスシーン満載なのだが、まったく「エロ」さが出ていないのはやはり女性監督だからだろうか。
「グロ」にも同じことが言えて、せっかく電気ドリルという武器を持ちながら、それでやられるシーンがきちんと撮れていないのが物足りない。
まぁ、これは超低予算のせいもあるのだろう。特殊メイクのお粗末さでもわかるが、もうちょっと工夫してほしかったところだ。
でも「笑い」は冷蔵庫のシーンで本領発揮。ドリフのコントのようなタメと間合いはかなり笑える。
「B級映画で脱力したい」っていう時には超お勧め。
余談。
これも低予算のせいか分からないが、一番魅力的にならないといけない殺人鬼が、驚くほど普通のおっさん。
せめてオーバーアクトになっても良いから、もうちょっと癖のあるキャラにしてほしかった。ホントに建設現場にいる気の良いオッサンで笑えた。
さて、ツッコんだら負けなのは重々承知しているが、これだけは・・・
充電ドリルって非力なので、人体を貫いたり、頭蓋骨に穴をあけたりできないですよ~。笑