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おかしなおかしな大冒険のswansongのレビュー・感想・評価

おかしなおかしな大冒険(1973年製作の映画)
4.5
「007」パロディーの最高峰は、やっぱりコレ!

ジャクリーン・ビセットの"超絶美麗コスプレ七変化"は、 何回観てもおっそろしい破壊力ですね♪

本家007の番外編 「カジノ・ロワイヤル」('67)では、ピーター・セラーズを魅了する妖艶なボンドガールを演じたジャクリーン。

「ブリット」('68)や 「大空港」('70)でも、この綺麗な女優さんが出てくるだけで幸せな気持ちになったもんです。

いっぽう"実写版アルセーヌ・ルパンⅢ世" ことジャン = ポール・ベルモンドも、とぼけきった表情と持ち前の身体能力を活かした軽やかなアクションで最後まで楽しませてくれますね♪

「オープンカーにひらり…からのズッコケ」は、 この人じゃなきゃできません。(笑)

「リオの男」、「ボルサリーノ」、そして「アカプルコの男」 (本作品)。
ゴダールもいいけれど、これが私の選ぶベルモンド出演作、不動のベスト3です。

隣に越してきた美しい女子大生(ジャクリーン)に一目惚れするイケてない作家(ベルモンド)のイケてない日常と、彼が執筆している荒唐無稽なスパイ小説の世界(ジャクリーン&ベルモンドが大活躍!)が交錯する、元祖「ルビー・スパークス」みたいなロマンティック・コメディ。

ベルモンドとジャクリーンの笑顔がストップモーションになるさりげない幕切れが素敵ですね。

ところで、このコンビが楽しそうに演じてる世界最強のエージェント 「タチアナ & 鉄腕ボブ」の活躍をシリーズ化してほしかったな~。
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