検非違使

マザー・インディア(原題)の検非違使のレビュー・感想・評価

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「死ぬまでに観たい映画1001本」919+212本目

YouTubeの字幕なしの映画、約3時間はなかなかきつい。でもノルマなので頑張った。
歌と踊りが多いので問題ないと言えば問題ない。

昔のタイ映画を思い出す。
1957年て、インドがまだ計画経済をとっていた頃の話か。大型重機が最初に出てくるが、それって計画経済って感じだよね。

画像が素朴で綺麗。

風と共に去りぬのパクリが多い?

<あらすじ>
1957年に公開され、インドの古典的名作として絶大なる評価を受ける映画『Mother India』は、インドの農村に嫁入りした一人の女の苦難の生涯を描く壮絶な大叙事詩だ。
主人公ラダは貧しい農家に嫁ぎ、辛い農作業も夫との愛で乗り切っていたが、悪辣な高利貸からの借金、事故による夫の両手切断、その夫の失踪、洪水による農地消失と次々に不幸が舞い込む。しかしラダは残された二人の子供と力を合わせ、ようやく安定した生活を手にした。だが息子の一人ビルジューは彼らを貧困に追いやっていた高利貸に暗い怨念を抱いていた…というのが物語となる。
これでもかとばかりに次から次へと襲い掛かる不幸と苦難のドラマは嵐のように観る者の心を翻弄し、それを歯を食いしばって乗り越えてゆく主人公ラダの姿に誰もが心奪われるはずだ。その逞しさと強靭な忍耐力はひたすら感嘆させられるが、その力の源となっているのは、ひとえに夫と子供たちへの強烈な愛情ゆえなのだ。貧困と労苦、そして母の愛を描くこのドラマは非常に普遍的で根源的な人間の業と性を描いており、圧倒的な情感でもって観る者を組み伏せる。
そしてどんな不幸の中にあっても、泥と汗にまみれ髪振り乱していても、主人公ラダは神々しいまでに美しい。どんな時であろうと、多くの者にとって「母」とは美しい属性なのだ。「インドの母」とは文字通り母であると同時に、聖なる地母神であり、母なる国インドそのものを体現したタイトルなのだろう。主演を演じるナルギスは当時名を馳せたカリスマ的な大女優だったそうだが、一人の娘から妻、母、そして老婆と演じ切り、圧倒的な存在感を醸し出していた。
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