ピンフまんがん

カイロ中央駅のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

カイロ中央駅(1958年製作の映画)
3.6
これ、「タクシードライバー」パターンになっている。というかそのタクシードライバーよりはるかに前に、しかもエジプトでこんな映画が製作されていたことに驚く。なんでもアフリカ諸国では遥か昔から映画製作って実は割と盛んにおこなわれていたことを先進国文化では知られずにいて、この作品も評価されたのは20年以上も後になってからだったらしい。そんなわけでこの監督さんはエジプトではカリスマ映画監督で、あの気狂いっぷりを演じた体の不自由なお方が「ご本人様」ということもあって迫真の演技です。これってNetflixでも諸外国では配信されているとか。いいなあ。
そしてヒロイン役のヒンド・ロストムはその後も地元のドラマで活躍し、「アラビアのマリリンモンロー」とも言われていたのだとか。映像も綺麗なものがのこっていて、ただただ驚きの作品となりました。