「任務は何だろう」
「私にキスすることよ」
小学生のころ探偵とか諜報部員(スパイ)とか単純に憧れました。それは「少年探偵団」や「007」「0011」の影響で次々と難題や難問を解決していく姿や、仮の職業の裏でもうひとつ正義の仕事をしている人への憧れや、彼らが使いこなす暗号や小道具や特別な車への憧れでした。きっと多くの男の子が同じ憧れを持っていたはずです。
小学校の前にある何でも屋みたいな文房具屋に探偵セットなんて置いてあると欲しくて欲しくてしょうがなかった想い出があります。
セットの中の指紋採取キットの得たいの知れない白い粉と透明なテープ・水に溶ける手帳の用紙・書いた文字がなぞるだけで見えなくなったりまた見えるようになるペンのセット・金庫解錠用の聴診器・銀玉鉄砲・なんの変哲もない虫眼鏡・・・ほとんどの物が引き出しの中で出番もなくくすぶりいつしか捨てられていったのですが、持っていることだけで幸せでした。
そういえば、近所の空き地に秘密基地を作って友達と過ごすこともありました。通りすがりの人の足音がすると皆が声をひそめて・・・。
探偵セットみたいにちゃちな道具ではなく大人と同等のスパイアイテムを使いこなす15才の男の子が活躍する映画が面白くない訳ありません。
悪の組織エリスのトップ ブリントマン博士はナノテクノロジーの権威アルバート・コナーズ博士を軟禁し何かをたくらんでいるのです。
そのため娘のナタリー・コナーズ(ヒラリー・ダフ)に接触し情報をつかむのがコーディーの初任務。ナタリーの進学校に転向したコーディーですが、コーディーは恋愛経験はゼロ、女の子に声もかけられないのです。一秒でも早く仲良くなりナタリーの週末の誕生パーティーに誘われなければならないのに学校の沢山の宿題も山ほどの家の手伝いもこなさなければならないのです・・・。主人公コーディ・バンクスがCIAに所属していることは家族も知らないのです。
ナタリーの誕生日パーティーに誘われ、コーディー達CIAはエリスの計画の全容を知るのですが誕生日パーティーで同級生を相手に大暴れしたコーディーは正体がばれそうになり「ここからは大人の仕事」と説得されナタリーから離れるように指示を受けます。しかしアルバート・コナーズ博士に言うことをきかせるためエリスはナタリーを誘拐してしまいます。ナタリーに付けていた発信器の反応を見つけたコーディーはナタリーを救出するためCIA本部に忍び込みスパイグッズを盗みだしナタリーのいる雪山を目指します。そして・・・。
この映画知り合いの小さな兄妹に教えてあげたらバカウケでした。ハラハラドキドキの展開は童心に返って観るならキットバカウケです。子供の頃の夢のような映画です。
ヒラリー・ダフが体格良すぎて可愛いのか微妙だったり、ツッコミたくなるとこが一杯かもしれないけれどお子ちゃま向けの映画はツッコミ無用!とにかくたのしんで!って映画です。
なんとあのマドンナが製作総指揮!(それがどうしたってこどだけど・・・)
この映画もレンタル市場から消えた映画です。